2014年6月17日火曜日

くっついた!

犬飼とも展「くっついた」おしまいー。関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。この場所で開催することができて本当によかったです。ここで個展をしたいと思った理由は「この建物で展示がしたい」と思ったことと「この土地、山形県新庄市の人々が気になる」と思ったからでした。新庄市の人々はホント情熱的で個性的。北国なのに南国の人々のようなオープンさがあって、すごく気になっていました。今回、新庄市周辺の新たな知り合いが沢山できました。やっぱりこの土地の人々は面白いです。そして、一緒にいると何故か落ち着きます。皆様のおかげで、すごく落ち着いてゆったりとした日々を過ごせました。感謝です。

そして、キトキトマルシェのリーダー吉野さんには大変お世話になりました。この方はいつもにやにやしてて、とーってもゆるい。皆をまとめないリーダーです。皆をまとめないから皆が自主的にどんどん動きます。このマルシェはホント皆で作り上げているマルシェです。お店を出す側、お店に行く側の関係も、いい感じで曖昧で、皆が一緒になって気持ちの良い休日を過ごしていました。このエコロジーガーデンの気持ちのよい土地と、皆をまとめないリーダーのいるキトキトマルシェは、きっとこの先もいい感じで成長して行くと思います。そこにまぜてもらえてホント光栄でした。

震災以降、初めての個展、実はかなりビビリーで不安だらけでした。僕はワタノハスマイルの作品を最高だと思っています。その後自分が作品を作れるのか。。。発表していいのか。。。個展の準備をしながら、悩みながらの日々でした。ある日、ワタノハの子から電話がきて「ブログ見たよー。個展するんだってね。安心したよー。」と言われました。あの言葉にはホント救われました。そしてドキドキしながら個展が始まったのですが、見に来てくれた子ども達の反応がとってもよかったです。みんな笑っていました。子ども達の笑顔を見て、少しずつ少しずつ不安が消えて行きました。ある子が個展会場に入った瞬間に「わー!夢の中にいるみたい!」と言いました。あの言葉は本当にうれしかった。あの言葉を聞いて、あーやってよかったんだーと素直に思えました。


震災前からなのか後からなのか、もうよく分かりませんが、僕はゆっくりとしか歩けません。震災から3年たってもまだ心の中が揺れ続けていて、なかなか前には進めません。今回の個展はようやく自分と向き合えるようになれた、ゆっくりとした一歩でした。とっても重かったけど、一歩進めて本当にうれしかったです。「キトキト」という言葉は新庄市周辺の方言で、葉っぱの上を青虫が「キトキト」歩く。というような表現方法で「ゆっくり」とか「のそのそ」という意味です。キトキトマルシェは僕にぴったりでした。そして僕はいろんな人とくっつくことが出来ました。うん!くっついた!






0 件のコメント:

コメントを投稿