2014年7月5日土曜日

東京展のお知らせ

直前のお知らせになってしまいましたが東京での展示のお知らせです。

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犬飼とも展
遠くの海からやってきたともだち

会期|2014年7月7日(月)~7月27日(日)
時間|11:00~21:00(日祝は20:00まで、最終日は17:00まで)
会場|マーチエキュート神田万世橋

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遠くの海からやってきたともだち

作者は山形県在住の造形作家、犬飼ともさん。クスッと笑えるかわいらしい作品たち。これらは山形県の海辺の漂着物をつかった作品たちです。犬飼さんはこうした漂着物に活き活きとした命を宿します。



漂着物は遠くの海から流れ着いたさまざまなものを指します。あまり知られていませんが、山形の海岸は地形や海流の影響で漂着物のたまり場となっています。日本海をつうじて日本だけでなく海外からも多くの漂着物が辿り着いています。漂着物の大半はプラスチック。自然に帰ることのないプラスチックは「海のゴミ」として漂い、山形にたどり着き、足の踏み場もないほどに海岸に積もっていきます。



ビニール袋やプラスチックケースなどは、とても便利です。ついつい毎日「使っては捨て、使っては捨て」を繰り返してしまいます。それらがいずれ「海のゴミ」になるなんて、使っているときはあまり考えていないかもしれません。犬飼さんは言います。「昭和の時代は物を大切にしていました。おそらくもっと昔はもっと物を大切にしていたでしょう。物を大切にする、感謝するという気持ちは「豊かさ」のような気がします。親から受け継いだ物を大切に、感謝して使う。それは「豊かさ」です。」犬飼さんは漂着物という「海のゴミ」に命を宿すことで、こうした「豊かさ」の喪失に気づく「きっかけ」を作ろうとしています。



夕日が沈む美しい山形の海。こうした美しい日本の風景を守っていくのは私たちの暮らし方次第なのかもしれません。この作品たちとの語らいが、暮らしの「豊かさ」や「環境問題」について、ちょっとでも考えるきっかけになれば幸いです。

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上記あいさつ文は今回の展示を企画してくれた方が考えてくれた文章です。とっても優しい文章です。この文章に出会えただけでも僕はとっても嬉しいです。会場となるマーチエキュート神田万世橋は、明治時代に建てられた赤レンガ造りの美しい建物で、今は商業施設にリノベーションされています。とっても素敵な空間です。同期間中「やまがた、これから、おいしい、はいけい。」という企画展が開かれ山形の風景、文化、暮らしを感じさせるような写真や展示品も数多く並びます。また、施設内にあるカフェレストラン 「フクモリ」さんでは山形県産の食材を使った料理や地酒が味わえたり、会場は山形もりだくさんになるようです。ぜひ山形を感じにふらりと遊びにいらして下さい。そして作品達に会いに来て下さい。最終日だけ、お昼ぐらいから僕も会場にいます。

マーチエキュート神田万世橋
http://www.maach-ecute.jp


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