2014年9月12日金曜日

とびしまクリーンツーリズム

最近、山形県飛島に行く機会が増えています。昨日と今日も飛島に行ってきました。漂着ゴミを拾ったり調べたりして漂着物問題に関して学ぶ1泊2日の体験型ツアー、とびしまクリーンツーリズムのお手伝いでした。





今回のツアー参加者は山形大学の学生さんです。島に到着して簡単な自己紹介と説明を受けて、海岸の漂着ゴミ拾いからツアーは始まります。飛島は自然が美しい場所ではありますが、漂着ゴミが多い場所でもあります。




ゴミ拾い後は、漂着物問題に関しての勉強会です。どこからゴミは発生しているのか。漂着ゴミの現状、課題などの話を聞きます。



勉強会後は自由時間です。まー、のどかな場所です。観光施設は特にないので、海を眺めて散歩したり、お年寄りと話したり、そんな時間です。そんな時間がとても貴重に感じます。宿は民宿になります。飛島で民宿を行っている方はほとんどが漁師さんなので、美味しい海の幸をたらふくいただけます。




食後は漂着物でオブジェ作りのワークショップです。この漂着物は事前に集めておいたもので、飛島と庄内海岸の漂着物です。完成したオブジェはお土産になります。家に飾って、家族や友人等に漂着物問題の話をするきっかけになれば幸いです。




次の日は飛島探索です。ガイドさんの案内で、島の歴史を学んだり、美しい自然を見て歩きます。飛島は海はもちろんきれいですが、森も濃厚で美しいです。僕の大好きなタブノキが沢山生えています。タブノキの森はお互いを譲り合って成長していて、本当に美しい姿をしています。





このツアーは山形県主催の海岸漂着物対策事業で、山形で海岸漂着物問題に取り組んでいるNPO法人パートナーシップオフィスが企画し、合同会社とびしまの方々が島の案内とサポートを行っています。ツアーに同行する民俗学研究者、岸本誠司さんのガイドもツアー内容を濃いものにしています。

山形県の事業なので、この1泊2日のツアー参加費がフェリー代、民宿代、食費代、すべて込みで1人3,500円です。飛島は過疎の深刻な問題もあります。このツアーは飛島の素晴らしさと問題を体験し、これからの課題をみんなで考えるツアーです。本当に意味のあるツアーだと思います。今年から始まったこのツアーは学校、企業、団体、様々な方が参加し、合計500人以上の方がこのツアーで飛島に訪れたたそうです。今年はあと1回でこのツアーはおしまいになるそうです。来年の継続はまだ未定だそうですが、来年も継続されたらさらにパワーアップすることでしょう。

こういった活動ふくめ、僕はいま飛島がとても気になっています。飛島にはコンビニや信号などありません。本当に何もない島です。何もないというのがとても貴重だと感じる場所です。島で暮らす人々は関係が濃く助け合って生きています。平均年齢70歳。人口約230人。お年寄りの力強さと笑顔が印象的な島です。お年寄りと自然から若者は学んで行く。そんなあたりまえのことが残ってていいなー、
と、島を訪れるたびに感じます。

とびしまクリーンツーリズム
http://www.pref.yamagata.jp/pickup/interview/pressrelease/2014/05/27173925/



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