2014年6月22日日曜日

お年寄りと自然

山形県飛島。平均年齢70歳、人口200人ぐらいの小さな島です。とくに観光施設はありません。美しい自然とエネルギッシュなお年寄りがいる島です。最近この島に数名の若者が移住しています。お年寄りと自然から多くのことを学んでいました。昨晩その若者達とお酒が飲めて本当に楽しかったです。今朝、民宿で1人で朝ご飯を食べていたら初めて会った民宿の80歳のお母さんが「今日、飛魚が大漁だったから手伝ってけろー」と言われて、急きょ飛魚のウロコ取りのお手伝いをしました。70代、80代のお母さん達とゲラゲラ笑いながらお手伝いをしました。そしたら民宿代と食事代がタダになりました。こういう感じいいなーとしみじみ思いました。飛島にはコンビニとか1つもありません。ですが、いろんな大切なことが残っていました。帰り際、民宿のお母さんから「なごりおしいな〜。犬飼さんに首輪とヒモをつけて飼いたいぐらいだ〜」と言われて、大爆笑!お母さん、また手伝いに行きます。飛島には今後ちょいちょい行くことになりそうです。


2014年6月21日土曜日

飛島

僕が1番好きな乗り物はフェーリーです。ドキドキします。これから山形県の離島、飛島に初上陸。1泊2日で下見と打ち合わせです。ここ最近、毎日が旅のはじまりのようです。ドキドキしています。


2014年6月20日金曜日

あまり知られていない事実

あまり知られていない事実その1。
山形県の海辺は日本トップレベルで漂着ゴミが多いです。漂着ゴミが溜まりやすい地形になっていて、韓国、中国等の海外からのゴミも沢山辿り着きます。大きく分けると日本海側はゴミが多く、太平洋側はゴミが少ないです。

あまり知られていない事実その2。
海辺に落ちているゴミは海辺で捨てられたゴミではなく、海辺に辿り着いたゴミです。日本人はおそらく世界トップレベルでゴミのポイ捨てをしない人達でしょう。ですが、強風でビニール袋が飛ばされたり、庭に置いていたものが強風で飛ばされた経験は誰でもあると思います。そういったゴミがまずは川に辿り着きます。そして海に流れ着きます。山形県で言うと最上川の河口にはゴミがあふれています。日本各地を見ても、大きな川の河口にはゴミが多いです。

あまり知られていない事実その3。
海辺に落ちているゴミのほとんどがプラスチックです。紙は自然に戻ります。木材も自然に戻ります。鉄も自然に戻ります。ガラスも自然に戻ります。自然に戻らないのがプラスチックです。300年〜500年は消えないと言われています。プラスチックは最終的には海に辿り着き、海を漂い続けます。海の中でもゴミの溜まりやすい場所が太平洋にあるらしく、太平洋ゴミベルトと呼ばれる大量にゴミが漂っている海域があります。その海域には日本列島の約10倍の量のプラスチックが漂っているらしく、年々大きくなっているそうです。プラスチックは消えませんが、小さく破壊されます。1ミリ以下に破壊された小さなプラスチック破片。その海域にはプランクトンの約5倍の量の小さなプラスチック破片が海の中にあるそうです。そして魚や海鳥が誤って食べてしまっています。もちろんその魚を人間が食べています。ここから先はまだ研究中らしく、確証はされていないのですが、プラスチック等の化学物質が人間の体内に蓄積されると、男性は女性に近づき、女性は男性に近づくそうです。つまり化学物質が性別を壊しかけているそうです。

あまり知られていない事実その4。
世界でもっとも使用されている素材はプラスチックで、そのほとんどがリサイクルされていません。そしてプラスチックの生産は世界中で年々増えています。世界中が使い捨ての消費社会に向かっているからです。

ここまでが事実です。
チャールズ・モア著の「プラスチックスープの海」から引用した部分が多いです。

使い捨て消費社会の象徴がプラスチックだと思います。プラスチックが使われる理由は「安くて便利だから」そんな安易な理由です。僕が子どもの頃は物が壊れたら、修理する、直すというのがまだありました。ですが今は、壊れたら新しい物を買う時代です。この「直す」という行為が実はとても大切な行為だったような気がしています。昭和の時代は物を大切にしていました。おそらくもっと昔はもっと物を大切にしていたでしょう。物を大切にする、感謝するという気持ちは「豊かさ」のような気がしています。親から受け継いだ物を大切に、感謝して使う。それは「豊かさ」です。使い捨ての物はその「豊かさ」をも捨てているのではないかと感じています。

「物を大切にする、感謝する」

おそらくこれが、僕が1番心がけていることで、大事に思っていることです。これは東日本大震災で多くの方が改めて考え直したことだと思います。普段何気なく使っている物を大切にする、感謝する。それが「豊かさ」を生むと思います。その豊かさが広まれば、プラスチックの汚染は止まるような気がします。

そして今、多くの日本人が使い捨ての消費社会に疑問を持ち出しています。昔の生活に戻ろうとしているのを感じます。何かが変わり始めているのを感じます。さすが日本人だ。



感想

ミュージシャン松沢春伸の感想が最高にうれしい。

http://thesecondsun.blog72.fc2.com/blog-entry-895.html

2014年6月17日火曜日

くっついた!

犬飼とも展「くっついた」おしまいー。関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。この場所で開催することができて本当によかったです。ここで個展をしたいと思った理由は「この建物で展示がしたい」と思ったことと「この土地、山形県新庄市の人々が気になる」と思ったからでした。新庄市の人々はホント情熱的で個性的。北国なのに南国の人々のようなオープンさがあって、すごく気になっていました。今回、新庄市周辺の新たな知り合いが沢山できました。やっぱりこの土地の人々は面白いです。そして、一緒にいると何故か落ち着きます。皆様のおかげで、すごく落ち着いてゆったりとした日々を過ごせました。感謝です。

そして、キトキトマルシェのリーダー吉野さんには大変お世話になりました。この方はいつもにやにやしてて、とーってもゆるい。皆をまとめないリーダーです。皆をまとめないから皆が自主的にどんどん動きます。このマルシェはホント皆で作り上げているマルシェです。お店を出す側、お店に行く側の関係も、いい感じで曖昧で、皆が一緒になって気持ちの良い休日を過ごしていました。このエコロジーガーデンの気持ちのよい土地と、皆をまとめないリーダーのいるキトキトマルシェは、きっとこの先もいい感じで成長して行くと思います。そこにまぜてもらえてホント光栄でした。

震災以降、初めての個展、実はかなりビビリーで不安だらけでした。僕はワタノハスマイルの作品を最高だと思っています。その後自分が作品を作れるのか。。。発表していいのか。。。個展の準備をしながら、悩みながらの日々でした。ある日、ワタノハの子から電話がきて「ブログ見たよー。個展するんだってね。安心したよー。」と言われました。あの言葉にはホント救われました。そしてドキドキしながら個展が始まったのですが、見に来てくれた子ども達の反応がとってもよかったです。みんな笑っていました。子ども達の笑顔を見て、少しずつ少しずつ不安が消えて行きました。ある子が個展会場に入った瞬間に「わー!夢の中にいるみたい!」と言いました。あの言葉は本当にうれしかった。あの言葉を聞いて、あーやってよかったんだーと素直に思えました。


震災前からなのか後からなのか、もうよく分かりませんが、僕はゆっくりとしか歩けません。震災から3年たってもまだ心の中が揺れ続けていて、なかなか前には進めません。今回の個展はようやく自分と向き合えるようになれた、ゆっくりとした一歩でした。とっても重かったけど、一歩進めて本当にうれしかったです。「キトキト」という言葉は新庄市周辺の方言で、葉っぱの上を青虫が「キトキト」歩く。というような表現方法で「ゆっくり」とか「のそのそ」という意味です。キトキトマルシェは僕にぴったりでした。そして僕はいろんな人とくっつくことが出来ました。うん!くっついた!






2014年6月16日月曜日

お茶屋フォト

お茶屋でフォトグラファーの福田真さんに、すっごーく素敵な写真を撮っていただきました!福田さん、ありがとうございます!

http://fukudamakoto.tumblr.com/post/88904794978

キトキトマルシェ

昨日は個展最終日でキトキトマルシェでした。おそらくここに来た全員が「気持ちいいね〜」と言ったと思います。100人中100人が「気持ちいいね〜」言ったでしょう。そんな気持ちのいい1日でした。









2014年6月14日土曜日

明日はキトキトマルシェ

新庄市エコロジーガーデン。ここはまったく爽やかでない中年男性も、少しだけ爽やかに見えてしまう不思議な土地です。明日は個展最終日。そしてキトキトマルシェです。

キトキトマルシェ
http://www.city.shinjo.yamagata.jp/8197.html





2014年6月12日木曜日

あと3日間

犬飼とも展「くっついた」あと3日間でおしまいです。遠方からわざわざ見に来てくださったり、リピーターのように何度も訪れる方が生まれたり、とっても嬉しいです。訪れた皆さまが長い時間ゆっくりと過ごしてくれて、じっくりお話できるのが、とっても心地がいいです。お越しいただいた皆さま、本当にありがとうございます。おわってしまうのが、なんだかさびしいなー。





























犬飼とも展「くっついた」6月15日まで。
http://inugaitomo.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html

2014年6月10日火曜日

2014年6月9日月曜日

昨日のワークショップで子ども達が作ったオブジェを、エコロジーガーデンの畑にうえました。








2014年6月8日日曜日

ワークショップ

ワークショップ終了しました。とってもあったかい雰囲気で楽しかったです。参加していただいた皆様、ありがとうございましたー!












山形新聞

山形新聞に記事を掲載していただきました!


2014年6月6日金曜日

個展はじまりー!



犬飼とも展「くっついた」今日からはじまりました。この建物はもともとカイコ糸の試験場でした。この建物で展示がしたいと思いました。そして大阪の友人が作ってくれた素敵な展示台をここに並べたいと思いました。僕の好きな物達がくっつきました。そして漂着物をくっつけて作ったオブジェをちょこんと置きました。気持ちのいい空間になったと思います。インターネットではこの空気感はきっと伝わらないでしょう。ぜひぜひ直接遊びにいらして下さい。皆様のお越しお待ちしておりまーす!

犬飼とも展
くっついた


会期|2014年6月6日(金)~6月15日(日)
時間|11:00~17:00
会場|エコロジーガーデン
住所|山形県新庄市十日町6000-1
(場所が少し分かりづらいのですが、産直まゆの郷のお隣になります)


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ワークショップ
「海辺に落ちていたモノでオブジェを作ろう」


会場には山形県の海辺に落ちていたモノ、プラスチックや木材などをご用意しています。海辺に落ちていたモノを自由にくっつけ、楽しいオブジェによみがえらせよう!


日時|2014年6月8日(日) 14:00~15:30
申込|申込不要 参加費無料

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会期中僕は毎日います。また最終日6月15日には会場となるエコロジーガーデンでキトキトマルシェというイベントもあります。


キトキトマルシェ
http://kito-kito.tumblr.com/