2014年6月20日金曜日

あまり知られていない事実

あまり知られていない事実その1。
山形県の海辺は日本トップレベルで漂着ゴミが多いです。漂着ゴミが溜まりやすい地形になっていて、韓国、中国等の海外からのゴミも沢山辿り着きます。大きく分けると日本海側はゴミが多く、太平洋側はゴミが少ないです。

あまり知られていない事実その2。
海辺に落ちているゴミは海辺で捨てられたゴミではなく、海辺に辿り着いたゴミです。日本人はおそらく世界トップレベルでゴミのポイ捨てをしない人達でしょう。ですが、強風でビニール袋が飛ばされたり、庭に置いていたものが強風で飛ばされた経験は誰でもあると思います。そういったゴミがまずは川に辿り着きます。そして海に流れ着きます。山形県で言うと最上川の河口にはゴミがあふれています。日本各地を見ても、大きな川の河口にはゴミが多いです。

あまり知られていない事実その3。
海辺に落ちているゴミのほとんどがプラスチックです。紙は自然に戻ります。木材も自然に戻ります。鉄も自然に戻ります。ガラスも自然に戻ります。自然に戻らないのがプラスチックです。300年〜500年は消えないと言われています。プラスチックは最終的には海に辿り着き、海を漂い続けます。海の中でもゴミの溜まりやすい場所が太平洋にあるらしく、太平洋ゴミベルトと呼ばれる大量にゴミが漂っている海域があります。その海域には日本列島の約10倍の量のプラスチックが漂っているらしく、年々大きくなっているそうです。プラスチックは消えませんが、小さく破壊されます。1ミリ以下に破壊された小さなプラスチック破片。その海域にはプランクトンの約5倍の量の小さなプラスチック破片が海の中にあるそうです。そして魚や海鳥が誤って食べてしまっています。もちろんその魚を人間が食べています。ここから先はまだ研究中らしく、確証はされていないのですが、プラスチック等の化学物質が人間の体内に蓄積されると、男性は女性に近づき、女性は男性に近づくそうです。つまり化学物質が性別を壊しかけているそうです。

あまり知られていない事実その4。
世界でもっとも使用されている素材はプラスチックで、そのほとんどがリサイクルされていません。そしてプラスチックの生産は世界中で年々増えています。世界中が使い捨ての消費社会に向かっているからです。

ここまでが事実です。
チャールズ・モア著の「プラスチックスープの海」から引用した部分が多いです。

使い捨て消費社会の象徴がプラスチックだと思います。プラスチックが使われる理由は「安くて便利だから」そんな安易な理由です。僕が子どもの頃は物が壊れたら、修理する、直すというのがまだありました。ですが今は、壊れたら新しい物を買う時代です。この「直す」という行為が実はとても大切な行為だったような気がしています。昭和の時代は物を大切にしていました。おそらくもっと昔はもっと物を大切にしていたでしょう。物を大切にする、感謝するという気持ちは「豊かさ」のような気がしています。親から受け継いだ物を大切に、感謝して使う。それは「豊かさ」です。使い捨ての物はその「豊かさ」をも捨てているのではないかと感じています。

「物を大切にする、感謝する」

おそらくこれが、僕が1番心がけていることで、大事に思っていることです。これは東日本大震災で多くの方が改めて考え直したことだと思います。普段何気なく使っている物を大切にする、感謝する。それが「豊かさ」を生むと思います。その豊かさが広まれば、プラスチックの汚染は止まるような気がします。

そして今、多くの日本人が使い捨ての消費社会に疑問を持ち出しています。昔の生活に戻ろうとしているのを感じます。何かが変わり始めているのを感じます。さすが日本人だ。



0 件のコメント:

コメントを投稿