2020年11月27日金曜日

美術教室

山形市木の実町にある、この建物の2階を借りて美術教室をひらくことにしました。町中です。教室の場所を探していた時、はじめは郊外で探していました。教室の隣に畑をつくりたいと考えていたからです。ですが、なかなか「ここだな」と思う物件と出会えず、結局は町中のこのテナントに決めました。畑のことはいったん置いといて、落ち着いたら考えなおしたいと思います。

教室を探していた時、立地よりも、建物の雰囲気や空気感を重要視して探していました。「ここだな」と気持ちが動いた場所に決めようと思っていました。かなりの数の物件を見たと思います。案内していただいた不動産屋さんの方々や、知人に感謝です。


僕は山形をはなれ北海道に5年間住んでいたとき、山形弁ロスみたいな感じになっていました。山形弁がいつも恋しかったです。それで、物件を探している時、山形弁を聞いたりしゃべったりするのが本当にうれしくて、山形弁を聞いたりしゃべったりするだけでニヤニヤしていました。そして、このテナントにはじめて入った時、ある珍事件があったのでした。


この物件は不動産屋さんの年上の女性の方に案内していただきました。テナントの前で待ち合わせをして、スーツを着てピシっとした感じで上品に名刺を渡され、カギをはずしドアをさっと開けてくれて「どうぞ、こちらです」と品よく案内され階段を上がりました。


2階に着き、年上の女性の方が「どうぞ、お入りください」とドアをさっと開けてくれて、2人で部屋の中に入りました。そしたらなんと、1匹のすずめが部屋の中を元気に飛び回っていたのです!それを見た瞬間、さっきまですごく上品にしていた年上の女性の方が「あら!やんだー!」と、大声で叫んだのです。笑


年上の女性の方といいますか、まー、ようは、おばちゃんです。そのおばちゃんの「あら!やんだー!」が見事な山形弁で、その声の大きさや「だー!」の伸ばし方が、もう完璧で、僕はおもわず大笑いしてしまいました。笑


僕とおばちゃんはすぐに窓を開けて、すずめを外に逃してやろうとしました。そのときも、おばちゃんが「ほれ!ほれ!」と言ってて、その「ほれ!ほれ!」の言い方も、もう最高で、僕はずっと笑っていました。笑


おばちゃんの、ほれほれ誘導のおかげで、すずめは窓から外に元気に飛び出して行きました。そして、すずめが飛び立った後、窓から気持ちのいい風が、ふわーっと部屋の中に入ってきました。僕は、その瞬間に「ここだな」と気持ちが動いて、この物件に決めました。笑


この部屋では、きっとおもしろいことが今後もおきるだろうなーと直感で思い、ここに決めました。すずめとおばちゃんありがとう!笑


この部屋で使われる机や椅子や棚やケースなど、つくれそうなものは全部自分でつくろうと思っています。じっくり時間をかけてつくりたいと思います。美術教室は東北の震災から10年目の2021年3月に開校予定です。楽しみです。


1階のテナントが空いています。何か子ども関係のものが入ったらおもしろくなりそうだな~と思っています。誰か駄菓子屋さんでもやりませんかね~。笑








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